科目名称
Course title(Japanese)
環境物理 科目番号
Course number
12PHGEA303
科目名称(英語)
Course title(English)
Environmental Physics
授業名称
Class name
環境物理
教員名 三浦 和彦
Instructor
開講年度学期 2020年度 後期
Year/Semester
曜日時限 水曜2限
Class hours
開講学科
Department
理学部第一部 物理学科
外国語のみの科目
(使用言語)
Course in only foreign
languages (languages)
-
単位
Course credit
2.0 学年
Grade
3年
科目区分
Course category
専門 履修形態
Course form
選択
概要
Descriptions
地球の誕生以来現在に至る時間、地球上のさまざまな過程や現象が複雑にからみあい、地球の状態を変化させ、現在にみられる状態を作り出してきた。これらすべての過程や現象の全体を一つのまとまったシステムとして考えるのが地球システム科学である。地球システムの一部としての固体地球、大気および海洋、生物圏についてその基礎を学び、さまざまな地球環境問題について解説する。
目的
Objectives
持続可能な社会を維持するために、環境問題を総合的に理解し、対策を検討できるようになる。
本授業は物理学科のディプロマ・ポリシー項目2に定める「物理学の十分な基礎学力と高度な専門知識」を身に付けるための科目である。 
また、物理学科ルーブリックの評価軸2の「専門学力」の項目に該当する科目である。
到達目標
Outcomes
PM2.5などの越境大気汚染問題、原発事故問題、地球温暖化問題、エネルギー問題の現状を理解すること。
履修上の注意
Course notes prerequisites
地球物理学、大気物理学を受講していることが望ましい
アクティブ・ラーニング科目
Teaching type(Active Learning)
課題に対する作文
Essay
- 小テストの実施
Quiz type test
ディベート・ディスカッション
Debate/Discussion
- グループワーク
Group work
-
プレゼンテーション
Presentation
- 反転授業
Flipped classroom
-
その他(自由記述)
Other(Describe)
-
準備学習・復習
Preparation and review
日頃から新聞、インターネットなどの環境問題に関する記事を読むこと。
成績評価方法
Performance grading
policy
出席プリント  75%(5点*15回)
レポート        25%
学修成果の評価
Evaluation of academic
achievement
・S:到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を収めている
・A:到達目標を十分に達成している
・B:到達目標を達成している
・C:到達目標を最低限達成している
・D:到達目標を達成していない
・-:学修成果の評価を判断する要件を欠格している
教科書
Textbooks/Readings
藤田慎一、三浦和彦他 「越境大気汚染の物理と化学 (改訂増補版)」 成山堂書店 2017
資料をLetusに掲載するので、出力し授業に持ってくること。 
参考書
Course material
気象と地球の環境科学(改訂2版) 二宮洸三 オーム社
一般気象学(第2版) 小倉義光 東京大学出版会
地球温暖化と海 野崎義行 東京大学出版会
海洋学 東京大学海洋研究所監訳 東海大学出版会
異常気象学入門 増田善信 日刊工業新聞社
特集異常気象 理大科学フォーラム2009年2月号 東京理科大学出版会 
微粒子が気候を変える 三崎方郎 中公新書
放射線物理学 飯田博美 通商産業研究社
太陽エネルギーがひらく未来 東京理科大学出版センター編著 東京書籍
みんなが知りたいPM2.5の疑問25、畠山史郎、三浦和彦編著 成山堂書店
空気中に浮遊する放射性物質の疑問25 ー放射性エアロゾルとはー みんなが知りたいシリーズ6、日本エアロゾル学会編(編集委員長 三浦和彦)  成山堂書店
授業計画
Class plan
1. 地球環境と地球システム
 内容:地球環境と地球システムの概要について学ぶことができる。
2. 固体地球
 内容:太陽系、地球の誕生、地球の内部、大陸移動説、地震、火山、地磁気について学ぶことができる。
3. 大気の化学と物理
 内容:大気の組成、大気の鉛直構造、太陽放射と地球放射、大気の大循環、大気の運動、水循環について学ぶことができる。
4. 海洋と海水
 内容:海と大洋、海と水の性質、海洋の構造、海水の運動、海洋生物による有機物の生産と物質循環について学ぶことができる。
5. 異常気象
 内容:異常気象の現状、集中豪雨、竜巻・ダウンバースト、熱帯の気候変動とテレコネクション、ブロッキングと北極振動について学ぶことができる。
6. 人類の活動と大気汚染(1) 
 内容:人類と地球環境、都市の環境変化、大気汚染質の発生について学ぶことができる。
7. 人類の活動と大気汚染(2) 
 内容:大気汚染質の輸送、沈着、越境大気汚染について学ぶことができる。
8. 酸性雨とオゾンホール
 内容:酸性雨の定義、酸性化の原因、酸性雨の影響、オゾン層、オゾンホールについて学ぶことができる。
9.地球温暖化(1)
 内容:地球温暖化の現状、IPCC 2013、IPCCと国際的取組について学ぶことができる。
10.地球温暖化(2)
 内容:エアロゾルの気候への影響について学ぶことができる。
11. エネルギー問題(1) 
 内容:原子力エネルギーを理解するために、放射線物理の基礎を学ぶことができる。
12. エネルギー問題(2) 
 内容:原子力エネルギーを理解するために、原子力発電の原理について学ぶことができる。
13.  エネルギー問題(3)
 内容:原子力エネルギーを理解するために、原子力発電の環境への影響、放射線防護について学ぶことができる。
14.  エネルギー問題(4)
 内容:石油代替エネルギーの現状について学ぶことができる。
15.おわりに
 内容:地球環境問題について、政府の政策について学ぶことができる。また、私たちにできることを考える。
教職課程
Teacher-training course
本科目は、教育職員免許状取得(教科:理科)に必要な教科に関する科目の「地学」区分に該当します。
ただし、教科に関する科目区分については、入学年度により異なるため、各自、入学年度または適用となる年度の学修簿により確認をしてください。
実務経験
Practical experience
-
教育用ソフトウェア
Educational software
-
備考
Remarks
991223P