科目名称 言語と異文化2
科目名称(英語) Languages and Different Cultures 2
授業名称 言語と異文化2(今村)
教員名 今村 武
開講年度学期 2013年度 後期
曜日時限 金曜4限
開講学科 理工学部 一般・教職科目
単位 2.0 学年 1~4年
科目区分 人間科学分野 履修形態 選択
授業の概要・目的・到達目標 授業の概要
 この授業は、ほぼ毎回配布される資料をテーマに沿って分析すること、その問題についてグループで議論すること、そして、短時間で自分の意見をまとめて筆記すること、という三つの単位から成り立っています。取り扱う資料は、ヨーロッパ文化圏、特にドイツ語圏を対象とし、大学生活(特に初年次)で身につけることが望ましい幅広い教養、スキルを身につけることに資するものとします。主に初年次の学生を対象に開講しますが、しかし3、4年次の学生も歓迎します。卒業前に自らのスキルを磨く最後のチャンスだと思って参加して下さい。平成25年度前期は「グリム童話」をメインの資料と用い、そこから派生する各種のテーマについてさらに深く考えていく予定です。

授業の目的
 何を目標に学生生活を送るべきでしょうか。この授業の目的はこの問いに収斂されます。大学生が身につけるべき、あるいは身に付けることが望ましい「教養」とは何か、を常に意識しながら進めていく授業です。
(1)大学生活の目標を自ら定め、目標の実現のための方策を考え、それを実行出来るようになる。
(2)自らが必要とする教養、態度、スキルを熟考し、それを身につけるため積極的に行動することが出来る。
(3)東京理科大学をよりよい大学にするため、友人や先輩、後輩、さらに教員と協力して行動することが出来る。

授業の目標
 講義科目「言語と異文化」として開講されますので、主としてドイツ語圏の文化事象を例として、西欧の文化、歴史について自ら問題点、テーマを見出し、議論し、意見し、意見をまとめる能力を身につけることを目標にします。特に文学と時に絵画から題材を選択します。授業は前述のように、毎回の講義、資料の検討、ディスカッション、ミニ・レポート作成から構成されます。下記に、この講義を参加することで身に付けてほしい知識と態度を挙げておきます。

知識
(1)異文化を理解するための基礎的知見を身につける。
(2)歴史的状況に配慮出来るための基礎的知見を身につける。

態度、技能
(1)問題を自ら発見力し、説明出来る。
(2)グループ内で、積極的にコミュニケーションをとることが出来る。
(3)必要な場合には、リーダーシップを発揮することが出来る。
(4)論理的に思考して、説得力のある文章を書くことが出来る。
(5)限られた時間内で、まとまりのある文章を書くことが出来る。

授業の前提となる知識
 ヨーロッパ文化は、多種多様な文化の総体として理解されるべきであり、またその理解も容易ではありません。しかし、ヨーロッパ文化の重要な構成要素である文学作品を多角的に読み込むことで、異文化への自立的なアプローチを自ら進める際のヒントをつかんでください。教科書に掲げた書籍を前もって通読しておいてください。講義はそれによって得られた問題意識を前提として構成されています。
履修上の注意 抽選を行うことについて
 後期のこの授業では、履修希望者数が多い場合は抽選を行います。詳細は第一回目の授業時に説明します。

詳細シラバスについて
 授業内容をより詳細に記したシラバスを第二回目に配布予定です。

取り扱う題材について
 この授業は、担当教員がドイツ文学を専門としていますので、ドイツ語圏の文化を中心にすすめていく講義です。しかし、講義そのものはドイツ語の知識を前提としていません。ただし、ドイツ語を同時に履修していれば、さらに理解が深まります。

ドイツ語の自習システム
 また、履修者にはドイツ語のeラーニングシステムを開放します。学内のターミナル室で、初歩から独学でドイツ語を学ぶことが出来ます。ただしこれは、強制ではありません。あくまでも自主的に利用してください。

出席について
 毎回、課題を提出することになります。その積み重ねで評価の大部分が決まりますので、休まずに受講してください。
準備学習・復習 準備学習について
 シラバスに記載した教科書指定の書籍を通読して、講義に出席することが必要です。また、配布された資料をきちんと保管し、再度検討して、次回の授業に備えると共に、毎回の授業時に参照する場合もあるので持参して下さい。
成績評価方法 成績評価法
 授業時に課されるミニ・レポートの提出、定期レポートの提出とその内容。さらにグループによるプレゼンテーションの内容によって履修者の成績は評価されます。ただし開講時の状況により、グループ発表等が難しい場合はレポートに切り替えます。その場合は、授業時に周知します。

ミニ・レポート 40パーセント
定期レポート  20パーセント
グループ発表  40パーセント
教科書 教科書
今村 武・小野寺玲子・橋本由紀子・内堀奈保子(著)『不道徳な女性の出現』南窓社

配布プリントについて
 また、ほぼ毎回の授業時に独自のプリントを配布する予定です。また、課題書籍等もある場合があります。それらはすべて授業時にお知らせします。
参考書 参考書籍は、授業時に適宜指示します。
授業計画 授業計画
 講義は以下の要領で進めます。ただし、開講クラスの状況等により多少の変更もあります。今年度の状況に即した、より詳細、具体的な授業計画については、初回の授業時にプリントを配布して周知します。全15回の詳細な内容は、初回の授業時、また変更のある場合は随時、授業にて周知します。
 今年度の前期は、ドイツの女性史を重視した文学、芸術作品を中心に取り扱います。特に18世紀の革命前夜から19世紀にかけての文学テクスト、絵画作品を題材とします。テーマ詳細は、第1回目の授業時に説明します。視聴覚資料を、時間をかけて検討する場合もあります。

第1回目:授業の説明、資料の配布と検討。ミニ・レポートの作成と提出。
第2回目:グループ結成(1)講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第3回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第4回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。グループによるプレゼンテーション。
第5回目:グループ結成(2)講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第6回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第7回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第8回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第9回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。グループによるプレゼンテーション。
第10回目:グループ結成(3)講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第11回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第12回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第13回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。
第14回目:講義、基本資料の検討とディスカッション、ミニ・レポートの作成と提出。グループによる最終プレゼンテーション。
第15回目:講義内容の振り返り、最終の授業内レポートの作成と提出。定期レポートについての説明と提出方法についての説明があります。
備考 履修者の抽選について
 平成24年度後期は、履修者数を制限する場合があります。これについては、初回の授業時に説明しますので、この授業の履修を希望する方は、初回授業に必ず参加して下さい。

シラバスについて
 講義は原則として公開しているシラバスにそってすすめます。ただし授業の進度、クラスの理解度、その他の状況により、適宜変更を加える可能性があります。その場合は、授業時に周知しますので、確認して下さい。基本的には、次週の授業内容を授業時にお伝えします。

オフィスアワー
 下記の時間帯は、学生との面談のために確保してあります。会議その他の都合により、予告なく変更する場合がありますので、なるべく前の授業時に話をして時間の予約をして下さると確実です。もちろん、予約なく訪問して下さることが通例となっています。

3号館4階 今村研究室
火曜日 15時〜16時
水曜日 15時〜16時
9960E10
科目名称 情報数学1
科目名称(英語) Mathematics for Information Processing 1
授業名称 情報数学1
教員名 藤沢 匡哉
開講年度学期 2013年度 後期
曜日時限 木曜3限
開講学科 工学部第二部 経営工学科
単位 2.0 学年 2年
科目区分 専門 履修形態 必修
授業の概要・目的・到達目標 情報科学において必要となる離散数学の基本的な概念を身に付けることを目的とする。離散数学は離散的な対象を扱う数学であり、コンピュータの論理回路、アルゴリズムとデータ構造、情報理論、言語理論、人工知能、計算機ネットワークなどの幅広い分野の基礎となる。 
講義では、集合論、関数と関係、同値関係と順序関係、ブール代数、命題論理、述語論理について学ぶ。
履修上の注意 特になし
準備学習・復習 各回の講義内容を十分に復習し、重要な概念について説明できるようにすること。
成績評価方法 期末試験 70%、   中間試験 20%、   小テスト 10%
教科書 幸谷智紀、國持良行著 「情報数学の基礎」 森北出版
参考書 特になし
授業計画 集合と写像:
 あらゆる学問および理論を理解する上で必要不可欠な概念である集合と写像について学ぶ。

1. 集合と写像(1)
    集合、集合の外延的記法, 内包的記法、部分集合、べき集合 
    について説明できるようになる。     

2. 集合と写像(2)
    和集合、共通集合、差集合、直和、ド・モルガンの法則、
    補集合, 直積集合、無限集合、濃度、可算集合
    について説明できるようになる。

3. 集合と写像(3)
    写像、関数、全射、単射、逆関数、合成関数、順序対、直積について
    説明ができるようになる。

4. 集合と写像(4)


論理: 論理的な思考能力・論証能力を養う。

5. 命題論理(1)
    命題、論理式、真偽値、解釈、真理値表、充足可能性、モデル、論理的帰結
    について説明できるようになる
 
6. 命題論理(2)
    命題、論理式、真偽値、解釈、真理値表、充足可能性、モデル、論理的帰結
    について説明できるようになる。

7. 推論と証明
    推論規則、三段論法、公理系、定理、証明、
    必要条件と十分条件について説明できるようになる。 

8. 述語論理(1)
    述語、限定記号、項、論理式、否定について説明できるようになる。
  

9. 述語論理(2)
    述語、限定記号、項、論理式、否定について説明できるようになる。


10.中間試験および解説


関係:
  様々な科学的・工学的な現象に内在する基本構造である二項関係を理解する。

11.二項関係
    基本的性質である反射律, 対称律, 反対称律, 推移律について理解する。

12.同値関係(1)
    同値関係について説明できるようになる。

13.同値関係(2)
    同値類、代表元、商集合、分割について説明できるようになる。

14.順序関係
    半順序、全順序、順序集合、ハッセ図、束について説明できるようになる。

15.まとめ
備考
995353Q
科目名称 物理数学1
科目名称(英語) Mathematical Methods in Physics 1
授業名称 物理数学1(葛飾)
教員名 樋口 透
開講年度学期 2013年度 前期~後期
曜日時限 前期(水曜4限)、後期(水曜4限)
開講学科 理学部第一部 応用物理学科
単位 4.0 学年 1年
科目区分 専門 履修形態 必修
授業の概要・目的・到達目標 物理数学1は、1年の微積分学、数学、2年の解析学、3年の物理数学2と合わせて、物理学の諸分野(力学, 電磁気学、統計力学、量子力学)を学ぶ上で必要となる数学である。講義では、計算問題の解法だけでなく、公式や定理等の諸概念を全般的に修得することを目標とする。
履修上の注意 物理数学1の講義で学んだ諸概念の理解を深めるために、物理数学1演習を並行して履修すること。
準備学習・復習 ・講義は、指定した教科書を用い、授業計画に記載されている内容に沿って進める。準備学習として、教科書の例題を自分で解いておくこと。
・復習として、講義時に説明する式や定理の証明を自分で行い、計算問題を解くこと。
成績評価方法 出席が2/3以上あることを前提にして、前期・後期試験の結果で成績を評価する。また、不定期に課すレポートも成績に加味する。 
教科書 矢野健太郎・石原繁 著 科学技術者のための「基礎数学」(裳華房)
(講義に用いる問題は、プリントにより配布する)
参考書 松下貢 著 「物理数学」 (裳華房)
授業計画 [項目と内容]

1. 物理数学1への導入、微分I
物理数学1の講義概要、必要性について説明する。関数・極限、連続関数、逆三角関数の基本を学び、諸関数の極 限値を出せるようになる。

2. 微分II  重要な定理
微分の基本および重要な諸定理(ライプニッツの公式 ロールの定理 平均値の定理)を学び、合成関数の微分、媒介変数の微分ができるようになる。

3. 微分III
テーラ展開・マクローリン展開・不定形の極限について学ぶ。微分の応用として、関数の増減・極大極小・極値・不定形の極限を求めることができようになる。

4. 不定積分I
不定積分の基本原理と計算法について学ぶ。基本的な関数の積分、置換積分、部分積分ができるようになる。

5. 不定積分II
有理関数(分数関数)と無理関数の積分について学ぶ。複雑な関数の不定積分ができるようになる。

6. 定積分
閉区間が定義された積分(定積分)および異常積分・無限積分について学ぶ。諸関数の定積分の求め方を理解する。。

7. 定積分の応用
定積分の概念を基礎として、図形の面積・曲線の長さ・体積(極座標系の計算も含む)の求め方を理解する。

8. 前期(前半)の総括
前期(前半)の講義のポイントについて説明し、これから必要となる重要な諸概念(逆三角関数・微分・不定積分・定積分等)を復習することで、より一層の理解を深める。

9. 偏微分I
2変数の関数、偏導関数、全微分の基本を学び、基本的な2変数関数の偏微分および全微分ができるようになる。2年生の熱力学において、基本となる概念である。

10. 偏微分II
偏微分の基本原理を復習し、偏微分の応用について学ぶ。高次偏導関数、陰関数の偏微分、偏導関数の極値、包絡線を求めることができようになる。

11. 二重積分の基礎
二重積分の計算法、極座標による二重積分の計算法について学び、基本的な二重積分ができるようになる。

12. 二重積分の応用
 二重積分および三重積分を用いて、面積・体積・重心・慣性能率を求めることができようになる。力学1において、基本となる概念である。

13 無限級数
無限級数、マクローリン展開、テーラ展開の基本について学ぶ。べき級数の収束半径の導出、マクローリン展開、テーラ展開ができるようになる。

14 ベクトル
空間ベクトル、ベクトルの成分、内積・外積の基本的な性質について理解する。また、1次独立、1次従属、数ベクトルの基本概念について理解する。

15. 前期の到達度評価試験と解説
前期の講義の到達度評価試験を行い、重要なポイントについて解説を行う。

16. 1次写像・行列
1次写像と行列、行列の演算の諸概念について学び、基本的な行列計算ができるようになる。

17. 行列・行列式
連立1次方程式と行列、行列式、行列式の展開、クラーメル解法の諸概念について学び、2次以上の行列式、逆行列、固有値・固有ベクトル・対角行列を求めることができるようになる。

18. 曲線・曲面・運動
ベクトル関数、曲線・曲面・運動の諸概念について学び、ベクトル関数の微分・積分ができようになる。

19. ベクトル解析1
スカラー場・ベクトル場、線積分・面積分、グリーンの定理の概念について学び、スカラー場・ベクトル場における基本的な計算ができるようになる。

20. ベクトル解析2
積分公式(発散定理・ストークスの定理)の諸概念について学び、スカラー場・ベクトル場における基本的な計算ができるようになる。電磁気学において、基本となる概念である。

21. 微分方程式I
 微分方程式の概念および変数分離形微分方程式、同次形微分方程式、線形微分方程式、完全微分方程式の解法について学び、基本的な微分方程式が解けるようになる。

22. 微分方程式II
 高次微分方程式、 定数係数線形微分方程式、定数係数線形斉次微分方程式の解法について学び、2階線形微分方程式および3階微分方程式が解けるようになる。

23. 後期(前半)の総括
後期(前半)の講義のポイントについて説明し、本講義で初めて学んだ新しい諸概念(行列・ベクトル解析・微分方程式)を復習することで、より一層の理解を深める。

24. 複素変数の関数
  複素数、複素変数の諸概念について学び、基本的な複素数の計算ができるようになる。

25. 正則関数
 正則関数、コーシー・リーマンの方程式の諸概念について学び、基本的な複素関数の微分ができるようになる。2年生の解析学につながる基本的な概念である。

26. フーリエ級数
フーリエ級数(三角関数の合成)の概念について学び、基本的な関数のフーリエ級数の計算ができるようになる。

27. 偏微分方程式
 偏微分方程式とフーリエ級数の諸概念について学び、境界条件のもとでの偏微分方程式が解けるようになる。2年生の量子力学等で用いる基本的な概念である。

28. ラプラス変換
 ラプラス変換、ラプラス逆変換の諸概念について学び、ラプラス変換を利用して定数係数線形微分方程式が解けるようになる。計測制御論において、基礎となる数学である。

29. 後期(後半)の総括
後期(後半)の講義のポイントについて説明し、本講義で初めて学んだ新しい諸概念(正則関数・複素積分・フーリエ級数等)を復習することで、より一層の理解を深める。

30. 後期の到達度評価試験と解説
後期の講義の到達度評価試験を行い、重要なポイントについて解説を行う。
備考 ・不定期に課すレポート課題は、講義時にアナウンスする。
・出席の把握は、ICカードシステムと講義時に配布する用紙への名前記入を併用して行う。
・出席点は全くないが、単位取得のためには、2/3以上の出席が必要である。
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